『私季・冬』コンサート Report from GOTSU

2004年2月5日(木) @東京都・東京オペラシティ・リサイタルホール

思い返せば確かあの日は、シリーズ最後となる私季コンサート・冬という晴れ舞台に相応しい青空が広がっていた。
お昼過ぎに会場に到着、ゲネプロを無事に終え本番までの待ち時間、正直に言えばどれぐらいお客様が聴きに来てくれるだろうと心配だったが、今回は多くのメディアにご協力をいただいたおかげで、自分でも驚く程の沢山の聴衆に迎えられ、本当に幸せな気持で一杯になった。

聴きに来てくれた皆様には改めて感謝いたします。
さて、この日のプログラムは以下の通り。

前半

  1. チャルダッシュ
  2. 冬心  
  3. ブエノスアイレスの冬
  4. Sleet from Snow  
  5. Wintry Waltz  

後半

  1. ゆるやかなワルツ
  2. 春〜麗らかな日々〜
  3. 夏〜うだるような…〜
  4. 秋〜枯葉舞う頃〜
  5. 冬〜凍てつく大地〜  

まずは前半、このコンサートシリーズでは全ての回で一曲目として取り上げた、名刺代わりの「チャルダッシュ」を皮切りに、昨年盛岡でのコンサートで初お披露目、東京での私季コンサートでは初めてお届けした「冬心」、そして一球入魂のアレンジ、技巧的にも難しいパッセージを施したCD・私季より「ブエノスアイレスの冬」と、3曲のアレンジもので勝負。そしてこのコンサートではお馴染みの自作の曲、私季・春でもお届けした、ゆきからみぞれへ・・・まさに冬が終わり春への誘いという部分を表現した「Sleet from Snow」、そして今回本邦初演、そしてシリーズ化してお届けしているワルツシリーズ「Winty Waltz」の2曲をお届けした。Wintryとは-冬らしい・寒い・冷淡な-等々の意味があり、その言葉の意味を踏まえた冬の寂しさをふんだんに表現した。

さて後半は、いつもはアンコールで取り上げている「ゆるやかなワルツ」を本編で取り上げ、まずはリラックス。そして勿論このコンサートの主役である「私季」の4曲を、最後に相応しく精一杯弾き遂げた。きっと満足していただけたのではないかと自負している。
そしてアンコールでは、以前アレンジした事があるホイットニーヒューストンのヒット曲を、この日のためにリフォームした「All At Once」を披露。All At Onceとはご存知の通り-突然・・・-という意味。終焉は突然くるもの、しかしながらこの言葉にあるもう一つの「一緒に」という意味を込め、聴きに来てくれた皆さんと最後の1曲を一緒に味わいたいという思いから取り上げた。こうして私季・冬は幕を閉じた。

長い前置きはこのぐらいにして、この日の様子を収めた写真をご覧下さい。

[リハーサル風景]
! !
! !
[前半の演奏風景]
! !
! !
!
[後半の演奏風景]
! !
! !
! !
!

写真をご覧になってお分かりのように、ホールスタッフの皆さんの多大なるご協力のおかげで、照明も出来る限り趣向を凝らしていただき、視覚的にも楽しんでいただけたのではないかと自負しています。
又、終演後の恒例のサイン会でも、多くのCDをお買い求め頂きました。その時に沢山の励ましのお言葉や、喜びのお言葉を頂き、涙が出る程本当に嬉しかったです!

これで03-04シーズンの私季コンサートは無事終了。聴きに来ていただいた皆様には、心から、心から感謝いたします。次のシーズンの私季コンサートまで、しばしお待ちください。決して私季コンサートの灯は消しません。又お会い出来る日を楽しみにしています。